うちの『発達グレー息子』について

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わたしには2人子どもがいます。上は男の子で下は女の子です。
この上の息子が、わたしが『発達グレー息子』と書いている人物です。

現在、わたしは自分のすべきことの1つを

  • 息子が将来、彼の妹である娘に迷惑をかけずに生きていけるようにする

だと考えています。
日々いろんな改善点を見つけて実行しているのはそのためでもあります。
このブログでも息子のことを頻繁に書くことになると思います。
なので、一度息子について詳しく書かせてください。

私自身のもやもやした気持ちを整理するためにも
いろいろ書かせてください。

『発達グレー』とは?

まず、『発達グレー』という言葉を使っていますが、正式な名称ではありません。

発達障害の診断などは、専門で診察経験のある医師が
明確な診断基準で判断することが必要
です。
診断項目のうち一定の個数以上当てはまる必要があり、
さらにそれによって著しく社会生活に支障をきたすことが認められた場合
ようやく発達障害であるという診断が下ります。

逆を言えば、
「簡易チェックなんかでいくつか当てはまって、生きづらさとかは感じるけど
著しく社会生活に支障をきたすというレベルではない
という場合は診断は下りないそうです。

息子は年少のときから小児精神科に通院しており、小1のときに病院を変えました。
その2箇所の病院で、「発達障害の傾向はあるけど、診断を下すくらいの状態ではない
と言われました。
いわゆる『発達障害のグレーゾーン』の状態です。
そのため、このブログでは『発達グレー』と書かせてもらっています。

現在日本では大体5%くらいの人が発達障害の診断を受けているそうで、
『発達障害のグレーゾーン』の人はその倍以上はいると言われているそうです。

今現在、『著しく社会生活に支障をきたすレベル』
になっていると思うんですが…。
もう一回診察してもらったら診断が下るんだろうか?

『発達グレー息子』の主な症状

息子の主な症状は

  1. 多動、とにかく落ち着きがない
  2. ずっと独り言を言っている
  3. テンションが上がりやすい
  4. 変なこだわりがある
  5. 人に手を出しやすい

です。

1. 多動、とにかく落ち着きがない

よく動きます。
体型もガリガリに近いです。多動の子あるあるだと思います。
自宅ではそれで済む話なんですが、学校ではそうも行きません。
息子はどうやら、授業中も座っていられないことが多いようなんです。

これは、毎日授業を見に行くわけにも行かないので、
本人や先生に教えてもらわないと気づくことができません。
しかし、本人は「よくないこと」とわかっているようなので親になんか教えません。
担任の先生も息子の専属なわけではないので、
お忙しいときもあります。

息子の場合、小2まではけっこう落ち着いて授業を受けていたそうです。
先生からも褒められることが多くなり、安心していました。
しかし、小3になって、担任・クラスが変わった影響なのか、
生活態度がひどくなっているようでした。
授業中立ち歩くことがザラなんだそうです。
小2で落ち着いていたので、連絡をもらうまでは気づくことができませんでした。
とても歯がゆいです。

対処法としては、席順は常に先生から近い一番前の列、
さらに先生の机の隣にも机を置いて、状況に応じてそちらに移すなどを
してくださっているようです。
それでも収まらない場合は、
今後スタンディングデスクでも提案しようかと考えています。

2. ずっと独り言を言っている

一人でゲームをしたり本を読んだりしているとき、あとは宿題をしているとき、
ずっと独り言を言っています。
独り言というのは必ずしも悪いことではなく、
インプットしたものをアウトプットしているという点では有用だと思うんですが、
とにかくずっと言っています。
そして、その声が結構大きいです
一応「静かにして」などと注意してはみるんですが、
しばらくするとまた再開します。
声の調節ができないのも発達障害あるあるでしょうか。

3. テンションが上がりやすい

良くも悪くもテンションが上がりやすいです。
楽しいことですぐ興奮します。ぴょんぴょん跳ねています。
同時に声も大きくなります。
怒られたり嫌なことがあったりしても同様に興奮します。

特に、なにか嫌なことがあるとすぐに
「死にたい」
と叫びます。
コレ、本当に嫌です。応えます。
外でそういう自体になってしまった場合なんかは、
周りからぎょっとした目で見られますし。

一応、彼の叔母に当たる、夫の妹が若くして亡くなっているので、
人の死を知らないわけではないと思うんですが、
いかんせんまだ3歳のころだったのであまり覚えていないようです。

「死にたい」という言葉を発するとみんなに構ってもらえると思っているのかな、
なんてうがった見方をしてしまいます。

4. こだわりが強い

コレは、最近では少し落ち着きいましたが、
幼稚園の頃は本当にひどかったです。

例えば、体育の時間に一番端っこじゃないと嫌だとか、
バスの『とまりますボタン』を押せないと嫌だとか
(コレは小さい子あるあるかもしれませんが)。

特定のTシャツじゃないと嫌で、2時間くらい泣き続けたこともありました。
どうなるのかなと思ってそのまま放っておいたんですが、
本当に泣き続けて疲れて眠ってしまいました。

こだわりがあって泣き続けるだけだったら別にいいんですが、
コレに次の『人に手を出しやすい』が加わると周りに迷惑がかかるので
とても困っています。

5. 人に手を出しやすい

一番の難点が、この『人に手を出しやすい』です。
幼稚園のときは、出席帳によく手紙が入っていて、
「今日もお友達を叩いてしまいました」
「今日はお友達を噛んでしまいました」
などと書かれていました。

あとは園の時間が終わってからの電話。
手紙と同様の内容を直接先生から言われます。
帰宅してから夕飯までの時間は妙な緊張で気持ち悪くなっていました。

小学校に入学したての頃は少し緊張していたからかおとなしく過ごしていました。
しばらくしてだんだん地が出てきて、問題行動も増えてきました。
そのタイミングで病院を変え、服薬も始めたんですが、
それでかなり改善されたんです。
1年の担任の先生も2年の担任の先生も、
「落ち着いてきてかなり良くなった、別人みたい」と口を揃えて言っていました。

が、3年生になって、すごく悪化してきました。
しょっちゅうクラスメイトとケンカしているようです。
学校に呼び出されて小学校に向かう途中、
下校途中の息子とすれ違って、友達とケンカしているところを仲裁する
ということもありました。

原因はいろいろ考えられますが、

  • クラス替えでクラスのメンバーが変わった
  • 担任の先生も変わった
  • 校舎で同時に3箇所工事が走っており、騒音が出ている状態である

などかな、という結論になりました。

人に怪我をさせるのが一番問題なので、

  • 現在のイライラ度を数値で表現させる
  • 聴覚に過敏なところが少しあるので、デジタル耳栓を活用する
  • 『爆発』しそうになったら、教室から出てクールダウンする
  • それでも収まりそうになければ、下校させる

という取り決めになりました。
早速しょっちゅう下校させられています…。

逆に、長所はあるの?

息子の長所としては、

  • 物怖じしない
  • 好きなものに対する打ち込み、集中力がすごい
  • 頭は悪くない、特に算数などは得意
  • 人見知りしない、(調子がいいときは)とても人懐っこい

ということでしょうか。
特に好きなものに対する集中力はすごいです。

息子はゲームが大好きで、
『マリオカート』にハマって YouTube を見漁り
NISC (No Item Short Cut) のしかたを覚えたり、
『あつまれどうぶつの森』にハマって図鑑を読み込んだり、
『ピクミン』にハマって攻略本を読み込んでタイムアタックしたり、
『マインクラフト』にハマってコマンドの方にも手を出したりと、
情熱を傾けています。

いわゆるハイパーフォーカスというやつなのかもしれません。
好きなだけやればいいと思っているので、
ちゃんとやるべきことをやったあとであれば自由にやらせています。
…が、やるべきことをやる前にやりたがることが多いので、
それを制御するのが大変ですね。

「普通の子と違うのでは?」と思ったきっかけ

うちの息子が、いわゆる『普通の子』と違うのでは? と思ったきっかけについてです。

…と言っても、息子はわたしにとってのはじめての子どもですし、
わたしも夫もそれぞれ『第一子』で、他に親しい小さな子もおらず、
さらにお互いの両親とも離れて暮らしてるので、
『違い』について誰かが指摘してくれる環境にはいませんでした。

うちの息子の生い立ち的なものをつらつらと書いています。
必要なければ読み飛ばしてください。

生後すぐ

とにかく寝ない赤ちゃんでした。

はじめての子どもなので、とりあえずよくわからないけど
死なせないように頑張る、という感じでした。
産んだ病院が、母乳に関してけっこう有名なスパルタ院だったため
完全母乳で育てました。
息子が寝ないのは完母だったせいかもしれないし、そうじゃないかもしれません。
ちゃんと比較できるサンプルもいないためわかりませんでした。

よく泣く子で、泣くとあやしていたんですが、
ある日どうなるかと思って放っておいてみました。
そうしたら、放っておいた分だけずっと泣いていました。3時間ほど。
根負けしてあやしたのを覚えています。

1歳半検診からどんぐりクラブへ

夫には妹がいて、彼女はわたしと同い年で、さらに息子と同い年の女の子がいます。
息子の『いとこ』にあたる子なんですが、とても良くしゃべる子でした。
一方息子はほとんどしゃべらない。
性別差なのか?
『いとこ』ちゃんは保育園に行っているけど、
息子は行かせていないからなのか?

気になることは、あまり『返事』もしないこと。
「うん」とうなずく意思表示がわかっていないようでした。
そういうのって、どうやって教えればいいんだろう?
親子のコミュニケーションで自然に身につくものじゃないの…?

この子はひょっとしたら障害があるのかもしれない。
その頃から漠然とそう思っていました。

1歳半検診の前日は不安で眠れなかったのをおぼえています。
検診の結果、障害児であると言われるかもしれない。
どうしよう、と。

結果的には特に何も言われませんでした。
身長・体重などは成長曲線に入っているので問題なし。
保育士さんに「なにか心配なことはありますか?」と聞かれたので、
言葉が遅いこと、肯定・否定が帰ってこないことなどを相談しました。
そこで、地区の保健センターでやっている月1の子供の集まりに
参加しないか、と誘っていただきました。

子供の集まりは『どんぐりクラブ』という名称で、
1歳半検診の時に誘われるもののようです。
月に1回、最大半年間通えるもので、
1時間半ほど体操や手遊び、本の読み聞かせなどをしていただきました。
参加人数は20名前後。
いろんな子どもがいるんだなぁ、と少し安心した記憶があります。

知識の偏り

どんぐりクラブに入ると同時に、保健センターの人と何度も面談しました。
いろんなテストをしていただいて言われたことが、
「知識にものすごく偏りがある」
でした。

息子はこのころ電車が大好きだったので(今でもそこそこ好きですが)、
路線図をよく見ていました。
車も大好きだったので、せがまれて買った中古車情報誌をずっと読んでいました。
マリオもこの頃からすでに好きだったため、
わたしが持っている攻略本や説明書なんかもよく読んでいました。
そのせいもあってか、ひらがな・カタカナの一通りと、
主要な駅名なんかを読むことができました。
あとはマリオのキャラクターや敵キャラの名前も、ファミコンから WiiU まで(当時)
一通り言うことができました。
一方で、『ライオン』『トラ』なんかの、
その辺にいないけれど一般的な動物の名前は全然わかりませんでした。
確かに、息子を頻繁に動物園に連れて行くようなことはしていませんでしたが、
上野動物園には行ったことがありました。
が、そのときも、息子は動物よりも『上野動物園モノレール』のほうに興味があったのです。
なので、『ライオン』や『トラ』などを何度も教えたりということはしていませんでした。
それで、この指摘になったんだと思います。

ですが、コレって、別に大人でもあることだと思うんですよね。
わたしは、パソコンが好きで、Excel が大好きで、
そのあたりのことは普通の人よりは詳しいと思います。
仕事で VBA を書いてお客様に納品することもあるくらいですので。
一方で、わたしは歴史に興味がほとんど無いです。
歴史のものすごく、ものすごく大まかな流れはわかりますが、
細かい武将の話、誰が神社仏閣を作ったか、外国の皇帝の名前、
そんなのはほとんどわからないし忘れました。
多分、お受験の勉強をしている小学生よりも知らないと思います…。

わたしとしては、「必要があればそのときに覚えるだろう」と思っていたんですが、
保健センターの人に指摘されてしまったので、対策することにしました。
アドバイスを聞いたところ、保健センターにあった本を勧められました。


この本は辞書のようなものです。
約4,100語載っているとのことで、普通の辞書との違いは
それぞれの項目ごとに関連する絵が載っているところです。
(たまに載っていない項目もあります)

この本を前から読んだり、何かわからない言葉が出てきたときに開いたりしました。
前から読むのは、体験とも欲求とも紐付いていない知識なので
どの程度息子に残るかな…などとは思いましたが、
本の読み聞かせの一環だと思ってたまにやりました。

入園前の1年間

来年から幼稚園なので、と一念発起して児童館に通いました。
同い年くらいの子どもと仲良く…はできませんでした。
息子は児童館ではプラレールでよく遊んでいました。
プラレール好きの子あるあるでもあるんですが、
一緒の空間でそれぞれ遊んでいる、という感じでした。
そして、みんな電車を間近で見るために床に寝そべっているという…。

電車の取り合いのシーンにもよく遭遇しました。
人のものを取る、ということはあまりしなかったんですが、
自分が遊んでいる車両を取られるとものすごく怒りました。
確保している量が多いので譲ってあげるように言ってもなかなかできません。
その頃からよく手が出るようになっていました。

あと、シーンの切替がとても苦手でした。
児童館で『お片付けの時間』になると「いやだ」と暴れだすので
それをなだめるのも一苦労でした。
家でも児童館の『お片付けの時間』と同じ音楽を流して
練習させるということを繰り返し、
ようやく片付けで暴れなくなりました。
…『片付けられるようになった』というわけではありません。

同い年の他の子よりも、やはり言葉は遅かったです。
同い年の子がペラペラしゃべっているのを見て、
「こんなにしゃべるのか」と愕然としたものです。
しゃべれないから手が出やすかったのかなとも思います。

ペラッペラにしゃべれる今でも手が出やすいままですが。

めばえ教室

入園前の1年間で、1つ習い事をはじめました。
『めばえ教室』という幼児教室です。

ここは、お受験などの塾ではなく、
毎週1つの知育玩具で遊び、1週間家でもそれで遊び、
次の週に少しだけ復習をして次の玩具へ、という流れで授業が進められます。
こどもチャレンジのような今どきの玩具ではなく、
厚紙でできたパズルやかるた、スポンジでできた動物、
プラスチックの玉やメダルなど、レトロともいえるようなものです。
直接手を動かして繰り返し遊ぶことを大切にしているようです。

わたしにとっての一番の魅力は、
教室の時間は親が離れていられる、というところでした。
息子は保育園には通っておらず、
夫も当時は毎日ほぼ終電のような感じだったので、
24時間365日ほぼわたしと一緒という状況でした。
来年から幼稚園に行けば少しは離れられる、と思っていましたが、
たった50分だったとしても1年繰り上げで時間ができるのが
当時のわたしにとってはものすごい魅力でした。

なので、正直授業の内容なんかは二の次だったんですが、
嬉しい誤算ともいうべきことがありました。
息子の通っている教室の先生方が、とても親身になってくださったんです。
もちろん、月謝を払っている関係上、ある程度はそうだと思うんですが、
わたしにとってはそれ以上の、とてもありがたい存在になりました。
息子が問題を起こすと本気で叱ってくれます。
最近では幼稚園の先生、学校の先生はあまり強く叱ってくれませんが、
めばえの先生は本気で叱ってくれます(笑)。
本当にありがたいことです。
めばえ教室は、幼稚園入園2年前から入会できますが(にこっとクラブ)、
息子は幼稚園入園1年前からの入会(プレめばえコース)でした。
小3の5~6月くらいまで続きます。
(新型コロナのため変動しています)
6年以上お世話になっています。もうじき卒業です。

入園後、問題になり始める

入園後、たまに幼稚園から手紙や電話をもらうようになってきました。
例の
「今日もお友達を叩いてしまいました」
「今日はお友達を噛んでしまいました」
という内容です。
でも、そんなに頻度は多くありませんでした。
思えば、幼稚園で随分せき止めてくれていたのかもしれません。
でも、それで状況を正確に把握することができていませんでした。
連絡に緊急度がないため、そんなに深刻に受け止めていなかったのです。

年少の最後の保護者会では、
保護者一人ひとりがこの1年間どうだったかを順番に言わされるという
儀式があります。
みんな嫌がっているんですが、言わなければいけないので
異様な雰囲気に包まれます。
順番にポツポツと話し始める保護者の皆さん。
中には、自分の子供がアレもできるようになった、コレもできるようになったと、
喜びの涙を流しながら話す方もいました。
そんな中わたしは、最初から最後まで謝罪で終わりました。
「今年1年、息子がいろんな方にご迷惑をおかけしてしまい
申し訳ありませんでした」
感情の起伏が激しいこと、すぐ手が出てしまうことなど
説明しているうちに、わたしも涙が出てしまったのを覚えています。
みんなは感動・感謝の涙なのに、
わたしのはそうじゃないんだな、と思いました。

年中クラスでお友達をいじめる

それでも、今思えば、入園して1年目はだいぶ平和なほうでした。
手紙や電話の頻度も低かったですし、
面談のときに先生も
「まだ小さいですからね」
「まだ慣れていませんからね」
と言ってくださっていて、そういうもんかと思っていました。

ですが、年中になってクラスが変わって、
そのとき同じクラスになった女の子をいじめて問題になりました。
その子を叩いたり小突いたりするため、その子が家に帰って
「いじめられるから幼稚園に行きたくない」と言ったそうなんです。
その子のお母さんが園長先生に伝えて、うちに連絡が来ました。

ケンカっ早いところはあるかもしれないけど、
特定の子をいじめているとは全く思っていなかったので驚きました。
ご近所さんだったので、今まで一緒の園バスで通っていたんですが、
それを止めて徒歩通園に切り替えました。
幼稚園でもその子に近づかないように言い聞かせました。

「なぜそんなことをするのか」と息子に問うと、
「いろいろおせっかいしてくるから」という返事。
確かに女の子ですし、その年頃特有のおせっかいはあったと思います。
息子はなぜかおせっかいをされやすいらしく、
お迎えに行ったときの園庭で女の子から構われて
逃げているところも何度か見ました。

なぜその子だけいじめるような形になってしまったのかは、
結局わかりませんでした。
理由が何であれ問題であるのには変わりがないため、通院をはじめました。

小児精神科へ通院

幸い、家の近くに小児精神科があるような総合病院があり、
電話をしたところ、臨床心理士の先生が2ヶ月に1回診てくださることになりました。

正直、この通院がなにか改善につながったかどうかは全くわかりません。
2ヶ月に1回、予約を入れて、診察室で臨床心理士の先生と30分ほど話をする。
この2ヶ月であったことをざっと伝え、息子が簡単に状況を話し、
「じゃぁ、次はお友達と仲良くできるように頑張ってみようか」
「じゃぁ、次までに、先生のお話を聞けるように頑張ってみようか」
などという感じで約束をして、終わり。
検査とか薬とかの話はナシ。
精神科ははじめてなので、「そういうものなのかな」と思いながら
3年ほど、小1まで通院していました。

妹が生まれる

息子が年中のとき、彼に妹が生まれました。

出産に至るまではいろいろ悩みました。
息子がよくわからない状態で、下の子供を作っていいのか?
でも、年少のときはそこまでおおごとだと思っていなかったし、
わたし自身の年齢のこともあり、
さらには息子のあとに2回流産していたこともあって、
(2回とも6Wくらいでの流産だったのですが、
わたしの生理周期がめちゃ正確なのでわかりました)
妊娠・出産自体はとても嬉しいことでした。

息子も、徐々に大きくなるわたしのお腹をなでてくれたり
優しい言葉を掛けてくれたりしました。
息子にもいい影響があるのかな、なんて思ってもいました。

ひょっとしたら、妹が生まれることでとても不安定になっていたのかもしれません。
今となっては確認するすべもありませんが。

年中の運動会

少しずつ『問題児』であるという認識が広まってきた中、
わたしの中でターニングポイントとなった出来事である
年中の運動会がやってきました。

そもそも運動会の練習に、
息子は気が向いたときにしか参加しないと言われていました。
息子は足が比較的早かったので、
自身が出る障害物競走を楽しみにしていました。
練習ではいつも1位になる、と何度も自慢されました。
わたしとしては別に何位でもよくて、
運動会自体が無事に何事もなく終わればいいなぁ、と思っていました。

…が、運動会は最悪でした。
障害物競走で息子は1位になれず、
全保護者の目がある中で、1位になった子どもを叩きました。
走り終わったその流れだったので、止める暇もありませんでした。
その後のダンスもろくにやらず、ヘラヘラしていました。
そして帰宅後に、いじめていたと問題になっていた女の子に対して
つばを吐きかけた、と連絡がありました。

「あぁ、もうだめだ」と思いました。
病院にも行っているし、あとは何をすればいいんだろう?
インターネットで調べて『療育教室』というものがあるのを知りました。
自宅から数駅のところに LITALICO ジュニアという教室があったので、
週に1回そこに通うことにしました。

LITALICO ジュニアでの療育

はじめに見学に行ったとき、担当の先生に
「今はまだ小さな子なので親が押さえつければなんとかなりますが、
大きくなってもこのままだと、親では押さえつけることができなくなることもあります」
と言われました。
まさにそのとおりだな、と感じたのを覚えています。

LITALICO での授業は、5人程度で行われました。
先生が1人、場合によっては2人付き、
保護者は教室の外から監視カメラの映像を見て過ごします。
はじめはなぞる、線を書くなどのプリントをやったりしましたが、
小学校入学が近づくと小学校のシミュレーションになりました。

息子は、こういうところでは比較的うまくやれてしまうんですね…。
ネットでよく、
「認知症のおばあちゃんに介護認定をもらうために役所の人を呼んだのに、
そういうときばっかりシャキッとしてるからもらえなかった」
みたいな話があると思うんですが、そんな感じでしょうか。
週1回なのでそこそこ装えるというか…。
LITALICO では先生の手伝いを積極的にやったりして褒めてもらってました。
『役割を与えて責任感と自立を促す』的な意味合いもあったと思います。

『声のものさし』などの、わたしの知らなかった概念を教えてもらえたし、
イヤーマフのようなガジェットも知ることができました。

本人は楽しんでやっていたし、小学校のシミュレーションもできたし
まぁ良かったんだと思います。
小学校入学まで続けました。

幼稚園からの警告文

年中のクリスマス会のあと、幼稚園から手紙をもらいました。
いつももらっている手紙は、幼稚園のシール帳に挟まれたメモのようなものだったんですが、
この手紙はちゃんとした幼稚園の封筒に入っていました。

赤丸が息子です。
モザイク・赤丸・黒四角はわたしがつけました。
黄色にこだわりのある時期だったので、
黄色いスパッツを履いています。

もともと、こういう会のときに座っていられないということは聞いていました。
気分が乗らないと行事に参加できないのも、運動会もそうだったので知っていました。
申し訳ないとも思っていました。
ですが、この手紙は2点の意味で非常にショックでした。

1つは手紙を作るためとはいえ、注意せずに何枚も写真を取り続けたこと。
注意しても聞かないのはわかります。私に対してもそうですから。
それに対して、隔離などの措置を取らないでほしいと言ったことはありませんでした。
息子が悪いのはわかりますが、さらし者みたいになっていることがわかりました。

もう1つは、今までの通院、療育、各所の面談などについては
逐一すべて報告していたにもかかわらず、
最後の一文が付け加えられていたことです。
息子は幼稚園の3年間で毎年担任の先生が変わりました。
変わる度に、保育センターでもらった検査の結果や
通院・療育の状況などをすべて説明していました。
これ以上、どこに相談すればいいんだろう…と途方に暮れたのを覚えています。
具体的に、今行っているところの他にどこに相談すればいいのか聞いても
「保健センターとか…」とお茶を濁されるだけでした。
保健センターは入園前から相談に行っていますし、報告もしていますし。

以前にも、
「息子さんが幼稚園中を走り回り、それを静止するために追いかけるので
授業が進まないことが多々あります」
と言われたことがありました。
「追いかけるからつけあがるのでは…?」と思ってそう言ったんですが、
幼稚園の方針なのか変わらずそうしていたようです。

このあたりから、幼稚園にあまり信頼が置けなくなってしまい、
退園も考えました。
実際、夫が退園について幼稚園に相談しに行ったこともありました。
でも、そうすると止められるんですよね。
しばらく幼稚園を休ませると「登園させてください」と連絡が来る。
どうしていいのかわかりませんでした。

小学校入学、病院を変える

小学校に入学しました。
環境が大きく変わって、息子もちょっと落ち着かなくなることもありました。
ですが、担任の先生が根気よく見てくださり、次第に落ち着いてきました。

入学前に区で面談を受けて、
息子は通常級に所属ながら週2回特別支援級に通級することになりました。
そこでは専任の先生のもと、4人程度の小集団の活動と個人の授業を受けます。
担任の先生、支援級の先生、みなさんよく見てくださって本当に感謝しています。

ある面談のとき、息子の通院のことが話題に上がりました。
通院での内容を伝え、「正直意味があるのかわからない」と伝えたところ、
4つほど病院を紹介していただきました。
電話をして、1つの病院で診察を受けられることになりました。
小1の12月のことです。
1月に診察に行き、いろんな検査を受け、息子は『発達障害グレーゾーン』と言われました。
そして、そこから投薬が始まりました。

そして、現在

3年生になった息子は、クラスが変わり、担任が変わり、教室が変わり、
そのせいなのか今までにないくらいひどい状態になりました。
授業は座って聞いていられないこともあるそうです。
正直、1・2年のときはそれなりに落ち着いていたのに、
どうしてこうなったのかがわかりません。
病院で状況を伝え、さらに強い薬が処方されることになりました。
学校での面談も何度もやっていただき、前述した

  • 現在のイライラ度を数値で表現させる
  • 聴覚に過敏なところが少しあるので、デジタル耳栓を活用する
  • 『爆発』しそうになったら、教室から出てクールダウンする
  • それでも収まりそうになければ、下校させる

という取り決めができました。

特別支援学校に行かないの?

幼稚園の卒園間際、担任の先生との面談で、
「息子さんは通常級は無理だと思います」
とはっきり言われました。
ショックでしたが、事実だと思ったので、
保健センターに相談してどの学級に行くのかを決める検査を受けました。
そして、前述の通り
『通常級に所属ながら週2回特別支援級に通級』
が決まりました。

その際に担当の人から言われたのは、
「息子さんの場合、知能に異常が全く見られないので、特別支援学校には通えません」
ということでした。

今でもなにかある度に、転校したほうがいいのではないかと考えます。
息子が危害を加えてしまったお子さんの保護者の方に
遠回しにそう言われたこともありました。
ですが、受け入れてくれる学校が見当たらないのです。

通院と薬

息子は現在、小児精神科の病院へ通院しています。
正確に言うと、基本的には父親である夫が通い、たまに息子も一緒に行く、という状態です。

薬は現在3種類処方してもらっています。
朝に『コンサータ 18mg』、夜に『ストラテラ 25mg』と『エビリファイ 1mg』です。
それ以前は、朝に『ストラテラ 10mg』を飲んでいました。

調剤薬局でもらう薬の説明書には、『気持ちを落ち着ける薬』と書かれています。

幸い、薬による副作用のようなものは、現在まで見られていません。
人によっては食欲がなくなったり、眠れなくなったりなどの症状を
訴える場合があるそうですが、息子は大丈夫なようです。

小1のときに投薬を開始して、効果は比較的すぐ現れました。
学校のいろんな先生から
「ものすごくよくなった」
「しっかり指示が通るようになった」
「落ち着きが出てきた」
と言われるようになったのです。

正直、薬にはいい感情はありませんでした。
一度始めてしまったらやめられないんじゃないか?
将来進学・就職する場合、不利になるんじゃないか?

でも、飲まない状態で息子が大変でつらい思いをしていて、
飲むことで少しでも楽になるんだとしたら?
どっちが息子のためになるんだろうか?

実際、飲み始めてから先生に褒められることが多くなって、
本人も嬉しそうにしていました。
もちろん、先生に褒められることがだけが大事というわけではないですが、
それで本人の気持ちが沈まなくなるのであればいいのかな、
と思うようになりました。

まぁ、小3の現在、また荒れはじめていて、
朝の『ストラテラ』を『コンサータ』に変えたんですが、
まだ効果はよくわかっていません。
薬の血中濃度が高くなるまで様子見の段階です。

ちなみに、薬は錠剤で、息子は水でも飲むことはできますが、
やはりきついみたいです。
なので、服薬ゼリーを使用しています。


わたしが毎週使っているネットスーパーでこれが購入できるので、
1~2週間に1度程度の割合で購入しています。
開封後は1週間程度で使い切るようにとの文言が書かれています。

『エビリファイ』と『コンサータ』はわかりませんが、
『ストラテラ』を処方される前に1度液体の薬にしてもらったことがありました。
しかし、味がいかにも…という感じで、息子は飲み続けられませんでした。
わたしも少しだけなめてみたんですが、どぎついいかにもな甘みで
拒否するのもわかるな、という感じはしました。

病院と薬以外は?

うつや不眠症などで精神科に通う患者さんへ投薬をする場合、
薬と並行して他の治療法も行うそうです。
薬はあくまでその症状を一時的に和らげるもの。
症状が和らいでいる間に、他の治療で根本の原因を取り除く。
そういうコンセプトで、運動療法・食事療法・認知行動療法などを組み合わせるそうです。

発達障害は病気ではないので治療はできないかもしれませんが、
そのコンセプトは応用できると思っています。
なので、息子にはとりあえず「運動しろ」とよく言っています。
最近は朝6:30に夫とサイクリングに15分ほど出かけます。
はじめわたしが行っていたんですが、いかんせん朝は貴重な時間…。
手抜き朝ごはんだとしても朝の15分は厳しかった。
そういう状況で、夫がその役を買って出てくれました。
非常に助かっています。

あとは、息子は非常に便秘症で、1週間はザラです。
幼稚園のときに「具合が悪い」と言って吐きはじめたことがありました。
びっくりして『#7119』に電話したところ、病院に行くように指示されて、
大雨の中大変な思いをしてタクシーを拾い、なんとか病院で診察してもらったところ、
「レントゲンいっぱいに便が写っていますね」と言われました。
浣腸をしてもらい、何事もなかったかのようにケロッとした息子を見て愕然としたものです。
それ以来できるだけ腸内環境改善に努めてはいますが、いまいち成果は出ていません。
いろいろ検証中です。
たかが便秘と思いがちですが、
以前勝間和代さんが『腸の調子は超大事』という YouTube 動画を公開しています。

この中で勝間さんは、
「便秘が解消されたことで、怒りっぽかった性格が明るくなった。幸せになった」
とおっしゃっています。
これってすごいことですよね。
確かに、自分にとっては調子が悪いのがデフォルトなので、
調子が良い状態を経験しないとその良さがわからない。
息子が怒りっぽいのも、ひょっとしたらこれが原因なのかもしれない。
もちろんそうじゃない可能性のほうが高いかもしれませんが、
少しでも可能性があるならば削ったほうがいいかなと思ってそうしています。
なかなか効果は出ていませんが、いつか改善させられるように
いろいろ検証したいと思っています。

ちなみに、息子の排便記録(笑)も Google スプレッドシートでつけています。

元気をもらった言葉

メンタリスト DaiGo さんがよくおっしゃっているんですが、

親の育て方や家庭環境が性格に与える影響はほとんど0%に近く、
最大に影響を与える項目でも11%しかない

Mentalist DaiGo Official Blog – https://daigoblog.jp/parent-influence/

というこの言葉にとても救われました。
わたしの育て方のせいで息子がこうなってしまったのではないか、と
悩んでいたこともありました。
もちろん、その可能性もないわけではないと思いますが、
こうやって科学的に根拠のある数字を出していただけると少し安心します。

あとは、精神科医の樺沢紫苑先生が、
『発達障害の診断はその人を落ち込ませるためでなく、楽にするためのものである』
という内容のことをおっしゃっていました。
『発達障害』と診断することで、今まで生きにくかった自分に説明がつく。
そこからどうすればいいか完全をしていけばいいので、
診断によって絶望させるものではない、と。
確かに、原因がわかれば改善はしやすくなります。

あとは、名著『脳を鍛えるには運動しかない!』です。


この本には、運動がいかに脳に良いものなのかがこれでもかというくらい書いてあります。
全体的に本当に勉強になる1冊です。
この本の第6章は『注意欠陥障害』について書かれています。
ここに出てくる『サム』という男性は ADHD であり、
彼の今までの人生がどのような困難があったか、
運動をすることでどのように変わったかが書かれており、
それに対する科学的な根拠などもたくさん載っています。
やはり、運動は大切なのです。運動します。運動させます。

ちなみにわたしは、この本を読む前から脳筋的思考を持っています。
中高6年間陸上に明け暮れ、IH にも2回出ていますので、
悩みの多くは体を動かせば粗方解決すると思っています。

2つの約束

最近息子に2つ約束をさせました。

  • お友達を傷つけない
  • お友達にひどいことを言わない

この2つが守れれば、他はどうでもいいかな、と思うようにしました。
この2つができれば、あとは何ができなくてもそれでいいかな、と。
諦め、というわけではないんですが、まずはこの2つを守るところから始めます。

超長くてクソ真面目な話でしたが…

最後までお読みいただきありがとうございました!

さちこ

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